婚約の解消方法について

出来るだけ避けたい婚約の解消ですが、やむを得ない理由でしなければならない場合は、このようにします。

婚約中に贈り合った物の返還

婚約解消が決まったら、結納品、結納金、婚約記念品と言ったお互いに贈り合ったものを返します。

婚約指輪やスーツなど、返しても相手が困るものは、同額程度の現金を返します。

式場やハネムーンは、出来るだけ早くキャンセルします。キャンセル料は両家で折半するのが通例ですが、一方的に悪い場合や一方的に解消する場合は、その家側が全額負担をするのが礼儀です。

既に婚約を通知していた友人・知人・会社の上司などには、婚約解消通知を送ります。お祝いを頂いている方々には、品物に見合う現金・商品券を返します。

婚約解消に納得が出来ない場合

このような場合は、家庭裁判所に調停を申し立て損害賠償請求をします。請求が認められるには、婚約の証拠や第三者の証言が必要です。

また、婚約解消が調停上で認められるには以下のような場合があります。

  1. 相手方が、他の異性と付き合っていた
  2. 相手方から、暴力を受けた
  3. 相手方に精神的・肉体的な疾患がある
  4. 相手方が、非常に酒癖が悪いことが判明した
  5. 相手方が、犯罪を犯した
  6. 相手方が、経歴を著しく偽っていた
  7. その他、結婚生活を維持しがたい重大な事由が存在する

 

結納品の扱い方

婚約の証としての結納品の扱い方についてです。

結納品は飾る

通常、結婚式が終わるまで結納品は床の間などに飾ります。床の間が無い場合は、飾り棚に飾ります。

しかし、ずっと出しっ放しだと埃を被ってしまう為、結納後1ヶ月程飾った後は一旦しまい、結婚式の招待状を出す頃にまた取り出して飾るのが一般的です。

賞味期限がある食べ物は、しまう時に食べてしまい、次に飾る時に再度買ってきて飾ります。

結婚のお祝いの取扱

友人・知人から婚約のお祝いをもらった場合は、結納品の周りに飾るのが通例です。

結納品の処分について

結婚後の結納品ですが、粗大ゴミとして捨てるのはNGです。一般的に、神社や寺院へ納めてお焚き上げをお願いします。その際、初穂料として5000円程度包みます。また、結納品の使い回しは基本的にはしてはいけません。

 

【結婚】結納の方法

結納とは、古くからの風習で両家が婚姻関係を結ぶ際に酒を酌み交わし、その際に供される酒の肴を「結い物」と言いいましたが、それがなまって「結納」と言われるようになったものです。

現在では、結納を行うカップルは、全体の約3分の1です。3分の2は、結納はせずに、両家の顔合わせだけで済ませます。

その結納をする3分の1も「略々式結納」をするのが一般的です。

結納を行う場所

結納を行う場所としては、ホテル・専門式場・料亭・レストランを使うことが多いです。その場合は、両家が費用を折半して負担します。会場によっては、結納用のプランを提供していることがありますので、問い合わせてみましょう。

自宅で結納を行う場合は女性宅で行いますが、食事代を折半にする場合や、一方が食事代を負担する代わりに酒肴料(しゅこうりょう)を持参するか手土産を持参します。

結納の日取り

大安・先勝・友引を選ぶことが多いです。やはり仏滅は避けられる傾向にあります。

結納の服装

結納の際の服装は、男性はスーツにしましょう。

女性は、和装かワンピースにしましょう。

結納の進行

結納の進行は、ホテルや専門式場でする場合、担当の方が対応してくれる場合が多いです。進行に不安がある場合は、自宅は避けましょう。

結納の相場

男性側は、結納品・結納金・婚約記念品(=婚約指輪の場合が多い)を負担します。

女性側は、結納返し・婚約記念品(=スーツや腕時計が多い)を負担します。

結納品

古い時代の名残で、酒の肴として結納品を送ります。現在では、縁起を担ぐという意味で贈られます。なお、デパートや百貨店に行けば結納パックが売っているのでそれを買うのが一般的です。相場としては、関東は1~5万円。関西は、3~20万円です。

結納金 結納返し

男性は、一般的に結納金として70~100万円を女性に贈ります。

一方女性は、結納返しとして10~20万円を男性へ返します。

これは形式的なものなので、男性側からの結納金から事前に相殺して、女性は結納返しをしない場合があります。

あるいは、結納返しの金額と次に書く婚約記念品の予算を合わせて、男性へ婚約記念品として返す場合があります。

婚約記念品

男性側は、婚約記念品として30万円~50万円の記念品を女性へ贈ります。この場合、婚約指輪が一般的です。結納をする場合、女性へ贈った婚約指輪を結納の為に男性側が一旦返してもらい、再度女性へ贈ります。

女性側は、婚約記念品として10~15万円の商品を贈ります。前記の結納返しとの金額と合わせて、20万円~35万円の商品を贈るのが一般的です。贈る商品は、スーツや腕時計が多いです。

 

【結婚】両家の顔合わせ

両家の顔合わせの場合のマナーについてまとめました。

顔合わせをする場所

顔合わせをする場所は、ホテルやレストランが一般的です。静かで個室を予約しましょう。

顔合わせの服装

顔合わせの際の服装は、男性はスーツ。女性はスーツかワンピースが良いでしょう。あまり、派手なメイクや服装は避けましょう。

食事について

両家の両親の意見を聞いて、無難な食事が望ましいです。食べたことも無いような食事の場合、そちらに気を取られて、打ち合わせや歓談に集中出来ない恐れがあります。

顔合わせの食事代の負担について

両家が折半をするのが一般的です。本人同士が両親を招待する場合は、喜んで受けましょう。

手土産について

手土産は、事前に本人同士を通じて両家が話し合いをして省略するのが一般的です。

 

【結婚】先方の親への挨拶マナー

二人の間で結婚の意思が固まったら、お互いの両親へご挨拶に伺うことになります。

ご両親へ好印象を持って貰う為のマナーについてまとめました。

下準備

まずは、自分の両親へ、直接会って婚約した旨の報告をしましょう。その時に、どのように出会い、どういう経緯を経て、どうしてその相手と結婚を決意するに至ったのかまでキチンと伝えるようにしましょう。

両親が遠方の場合は、電話を使うことになるでしょうが、お母様・お父様に直接伝えましょう。大切な事ですので、伝言はいけません。電子メールを使っての報告も避けましょう。

下準備 相手の情報を親に伝える

婚約相手の情報をご両親へ伝えましょう。概ね、下記の情報を伝えれば良いでしょう。

  1. お名前
  2. 年齢
  3. 家族構成
  4. 出身地
  5. 職業
  6. 学歴
  7. 趣味
  8. 食べ物の好き嫌い
  9. 性格
  10. 好ましい話題
  11. 好ましく無い話題

挨拶に出向く順番

女性が男性側の籍に入ることになるため、まずは、女性側のご両親へ挨拶に行きます。女性側のご両親からの承認を得てから、男性側のご両親へ、家族の一員になる旨の挨拶に伺います。

また、挨拶の際は、二人そろって出向きましょう。

挨拶の際の手土産

金額的には、3千円~5千円程度の物が相場です。高価過ぎると逆に、先方へ気を遣わせます。

  1. お酒
  2. 洋菓子
  3. 季節の果物
  4. 自分の出身地の名産品

を持って行くのが一般的です。先方のご両親の好物を事前に知っていれば、それを持って行っても喜ばれます。

持参する場合は、むき出しにせず風呂敷または紙袋に入れて行きましょう。

挨拶時の服装

男性はスーツで、女性はスーツかワンピースで行きましょう。

女性のメイクは、ナチュラルにしましょう。

髪型・髪の色を含めて、清潔感のある服装にして下さい。

訪問時のマナー

コートはドアの前で脱ぐ

コートを着ている場合は、ドアの前で脱ぎましょう。

ドアをを閉めた後の挨拶

ドアを開けてもらい、家の中に入った後にドアを閉め、挨拶をしましょう。挨拶は

「本日は、時間を割いて頂いてありがとうございます」

などが良いでしょう。

部屋での座る場所

ドアに一番近い席に座りましょう。そこが一般的に下座です。

先方の両親に上座を勧められても一度は断り、それでも勧められたら上座に座りましょう。

着席後の挨拶

着席後に改めて挨拶をします。

「本日は、お忙しい中、時間を頂いてありがとう御座います。宜しくお願いします。」

などが良いでしょう。

結婚の承認の挨拶

男性が女性の家へ訪問した場合、先方への挨拶は、

「○○さんを、必ず幸せにしますので、結婚をお許し下さい」

「私たち、結婚したいと思っています。結婚を許して頂けないでしょうか」

のような形でお願いするのがマナーです。

「お嬢さんを下さい」

のようないい方は時代錯誤ですので、使わないようにしましょう。

女性が男性の家へ訪問した場合は、

男性側が、自分の親に結婚の意思を伝えるようにして、女性が、

「宜しくお願いします」

と相づちを打てば大丈夫です。

長居は避けましょう

一通り話が終わったら、長居せずに帰りましょう。

食事に誘われても辞退しましょう。それでも勧められた場合は、遠慮せずにご馳走になりましょう。

帰り際の挨拶

洋室の場合は、椅子から立ち上がって。和室の場合は、座布団を外して、

「本日はありがとうございました。これからも宜しくお願いします」

と挨拶しましょう。

コートは外に出てから

コートは外に出てから着ましょう。

帰ってから電話

帰ってから、先方のご両親へ電話をしましょう。

「今帰りました。本日はどうもありがとう御座いました。また、結婚を承認頂いて、本当にありがとう御座います」

のような挨拶をしましょう。礼儀正しいとの印象が与えられます。

 

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