これまで立ち上げてきたプロデュース会社は、
あくまでもブライダル企業としてのビジネス経営を目指してきた。
業界の中でも、より地域に密着した進め方で会場を増やし、売上を伸ばす事に尽力した。
それは、ぼく自身の社会勉強でもあり、最終的にはそれが社会貢献になる事を望んでいたものだ。
しかし、そんなぼくにも大きな失敗があり、自分自身の生き方を見直す機会があった。
その機会は、家族の存在、仕事の存在というものを改めて考える時間ともなった。
ぼくの人生にとって、とてもイイ時間だったと思う。
そして、満を持して立ち上げたのが、スウィートブライド。
これまでのやり方とは全く違う角度からこの会社のかじ取りをスタートした。
それは、マンツーマンスタイル。
地域密着や社会貢献といったものではなく、あくまでもお2人と向き合う事に全てをおいた。
いや、向き合うというよりは、同じ方向を向いて、ともに結婚式まで歩んでいくという方が正しいかもしれない。
そのやり方を初めてから、ぼくはこれまでに無かった自分の心の変化に驚く。
それまではお客様であった新郎新婦様。
それがスウィートブライドになってからは、新郎新婦様がぼくの家族であるような想いになってきたから。
これは、ぼく自身にとってもとても大きな変化だった。
そんなに売上は大きくはないけど、ぼくにはこのスタイルでイイんじゃないかと確信した。
新規接客から、準備、そして当日まで全てぼくがお手伝いする。
たったそれだけの事なんだけど、そうする事で、よりお2人との心の触れ合いが深くなった。
そうなると、当然、スタッフの人選にもうるさくなってくる。
ぼくの大切な新郎新婦を預けるんだから、技術力はもちろんだが、ステキな心根の人に世話をしてほしいと思うものだ。
美容師、着付け師、カメラマン、司会者、音響・・・・。
今のチームスウィートブライドは、そんな考えの中からできあがってきた。
スウィートブライドももうすぐ5年目に突入する。
これまで多くの技術者に支えられてきたが、今のチームは本当にイイ。
ぼくのしている事は大きなビジネスではないかもしれないけれど、
こんなにも充実した気持ちでお仕事をさせていただけるのは、本当に有り難い事だと感謝している。
お2人、ご家族、そして大切な友人。
ぼくがこの仕事を通して見つめるのは、その人たちの事。
今、改めて思う。
結婚式という仕事は、本来そういう事なんだという事を。