ぼくの永遠のバイブル「LEON」。
ちょい悪オヤジというフレーズを生み出したメンズ雑誌だ。
当時の編集長は岸田一郎さん。
ぼくは岸田一郎に憧れた。
ぼくの中で岸田一郎はビジネスにおける目標というか、指針のような存在だった。
毎月「LEON」の発売を心待ちにし、ページの隅々まで読みあさる。
岸田イズムをあらゆるページから盗む事に必死だった。
その頃、ぼくが独立して始めたビジネスが地域の結婚式場紹介サイトの運営。
岸田一郎への憧れから、ぼく自身も中道編集長という肩書にしていた。
ぼくはその結婚式場紹介サイトに「LEON」で学んだものを注入していく。
メンズファッションを結婚式に置き換えて、それはそれは楽しい戦略であった。
特に参考にしていたのは、Recommendのページ。
どんな風にその商品を紹介するのかというあたりの味付けの仕方を徹底的に勉強したものだ。
ぼくなりの少し毒舌で、でも夢もあるような式場紹介の文体はこのRecommendから学んだ。
まぁでもあまりに毒舌だったから、3年後にサイトリニューアルした際にはそのあたりの文体は改訂したんだけれど。
あんまり悪いことを書くと、式場全てを敵にまわしちゃうと思って。
話を戻すと、「LEON」がこの世に与えたものはとっても大きいと思っている。
岸田一郎曰く、「読み捨ての雑誌で教養なんて得られる訳もない」という事だが、そのくだりもまたカッコいいんだな。
「所詮」と「こだわり」。
このバランスは、後のぼくの大きな指針となっている。