アルバムの数だけ、想い出がある。
それはスウィートブライドとしての仕事の数でもある訳だけど、
こんな風に目で見て残る仕事というのは、ブライダルならではなんじゃないかな。
あらゆる事が猛スピードで過ぎていくような世の中で、
ひとつひとつの事がしっかりと記憶されていく素晴らしさは、この仕事を体感してみなければわからない。
それはまるで魔力のようなもので、現場の第一線から離れられない理由でもある。
新郎新婦というのは、ぼくにとってファミリーのような存在。
両家の成り立ちからお2人の人生、そして様々な感情を聞く訳だから、ぼくの方もたっぷりと自分の事をしゃべる。
そこには、損得勘定的な要素は無くて、どこまでもシンプルな関係だ。
そんな色々な事が一枚一枚の写真に刷り込まれるように残されていく。
社長としてデスクに背をつけてしまうと、ブライダルの仕事の良さはわからなくなる。
だからぼくは現場をやめられない。