2017年9月9日。
仏前式 : 書寫山圓教寺
披露宴 : 壽量院
20年この仕事をしていると、
ターニングポイントになる結婚式がいくつかある。
この日の結婚式はまさにそれで、
僕の生きてきた道を照らしてくれるような・・・そんな結婚式となった。
脱サラして起業した頃は、大きな夢や情熱に溢れてた。
特に最初の頃は「成功者」というものに憧れる。
地位欲、名誉欲、もちろんお金の欲の中で、勝つ方程式を学び、
自分じゃない自分までをも受け入れ、ビジネスの無法地帯を彷徨ってた。
でも案の定、そんな安っぽい信念の無い生き方はもろく崩れ、
僕は地を這いずりながら、自分自身の人生の生き方を問う事になる。
そんな中生まれたこのスウィートブライドという会社は、
僕が目指すもの、たどり着かなきゃいけないものへの道しるべのような存在になった。
”結婚式の正解”って何なのだろう・・・
毎日毎日ただひたすらその答えだけを考えた。
その答えにたどり着く事が、ある意味、僕の人生のゴールのように思った。
それからの僕は、ブライダル業界の常識をひとつひとつ破っていく。
業界からの批判や反発は当然出てくるけど、それでも僕は自分を信じた。
そしてこの日の結婚式を迎える。
おひらきの瞬間、僕は何とも言えない余韻に包まれた。
ようやく目指していたものにたどり着いた気がした。
あぁ、これだ!
一瞬、眼の前のモヤがスパーんと明け、
わだかまりや苦しみなど背負ってた色んなものが消えていくような、そんな感じだった。
僕にとってはそんなありがたい感謝の結婚式。
ただ「その瞬間、何が見えたか?」っていうのは言葉で表現するのはとても難しくて。
僕の感覚としか言いようがないんだけど、結婚式の本質がそこに見えたんだな。
あれから2年・・・
今も僕はまだあの日の夢の続きを歩いている。
そして自分を信じてよかったと思うんだ。