結婚式というものはなかなか焦点を捉えがたい。
毎回毎回同じものをやりながら、
毎回毎回全く違うものをやっているのだから。
新郎様、新婦様、お父様、お母様、お姉様、伯父様、叔母様・・・・
それぞれにそれぞれの結婚式への想いがあって。
僕はダメな人間でダメな人生を送ってきた。
人さまに自慢できるようなことなんてほとんど無い。
でもだからこそプランナーができるのかもしれないと、
近ごろ思うようになった。
「こうでなきゃいけない!」という
優等生的な感覚は僕には備わっていないのだから。
だからお客様と一緒に一生懸命考える。
それでもうまくいく保証なんてどこにもない。
結婚式に正解は無い。
でも僕たちは、正解がないところにお客様を案内しなきゃいけない。
結婚式の仕事は何とも複雑であり、
何とも焦点を捉えがたいものなのである。