1951年。
パリから南西340キロ、ポワトゥーにあるサン・ソヴァン村。
新郎ジルベール24歳、新婦アニー18歳。
若い2人の結婚式を撮影した写真集。
ウェディングプランナーの僕にとってはキラキラ輝く写真たち。
1951年の結婚式の一日を見ると。
結婚式は、やははり「最大の文化」であると確信する。
根底にあるものは、不変であるという事だ。
「新婦の付き添い人が花嫁に口紅をひき、
村の美容師が新郎の髪に最後のひとくしを入れる」
何だろう、この空気感。
半世紀以上経った今でも、この空気感だけは変わらない。
「式が終わり披露宴の行われる農場まで、
再び4キロの行進が再開される。」
今の時代では、花嫁が4キロも歩くなんて考えられないけど。
日本でも当時は歩いてたんだろうね。
「モティヨン家の農場で、
披露宴の開始を待つ付き添い人をつとめる新婦の友人たち」
「結婚披露宴は、
農場内に特別にしつらえた大きなテント内で開催される。」
今も変わらぬ結婚式の原型がこの写真集には詰まってて、
ただ見ているだけで胸が熱くなる。
今、僕は「変わらないもの」を生業にしているんだ。
そう思うと、
今そこに見える景色がとても穏やかに感じた。
まさにそれが結婚式の本質・・・。
ロベール・ドアノーは、
僕にとてもステキな贈り物を届けてくれたようだ。