プロデュース会社にとって最も大事なのは、チームメンバーである。
専門式場のように決まった場所、決まった空間で毎度毎度同じ事をするようなスタイルであれば、
ブライダル業界に入りたての新人でもそれなりの仕事をこなす事ができるだろう。
そこにはマニュアルがあり、ルールがあり、形があるからだ。
でもスウィートブライドのような会社では、マニュアルなんてものは存在しない。
毎週毎週、それぞれの新郎新婦様によって、その内容も大きく変わる。
決まった式場を運営している訳ではないから、
日替わりのごとく、色々な神社や教会などで結婚式をプロデュースしている。
だから当社の仕事は業界に入りたての新人が勉強と称してこなせるような仕事ではない。
それぞれのアイテムに僕が認めたプロがいて、その集合体でひとつの式を作り上げている。
音楽に例えると、ポップスではバンドという固定されたメンバーだが、
ジャズでは固定されたものではなく、それぞれのプロが寄り集まって一枚のアルバムを作っている。
自営業者がそのアルバムのためだけに集まってきているような感覚だ。
だからジャズ=即興という自由でワクワクするような演奏が生まれる訳だ。
スウィートブライドはまさにそんなジャズの世界だと思ってもらえれば嬉しい。
美容師、カメラマン、着付け師、司会者、フローリスト、音響・・・・
それぞれの独立したプロが集結して作りあげるから、まさに即興で自由でワクワクする式になるんだ。
式場のマニュアルや決まり事が悪いと言ってる訳でない。
ただ僕はそういう決まりきった事が嫌いだから、独立してプロデュース会社をしている。
そしてそういう部分がお客様から評価される事が最もプロデュース会社として望ましい事だと思うんだな。
※写真元 ブルーノート東京