2022年6月。
僕の本業はウェディングプランナー。
僕はこの世がコロナ禍になるまで、ブライダル業界に全てを捧げ生きてきた。「中道亮」ではなく、「ウェディングプランナー」として、ただただその職人になりきる事で僕という人間を存在させてきた。
気づけば僕は50代になり、世はコロナ禍に。
その未曾有のウィルスは社会を大きく変え、相次ぐ結婚式のキャンセルに大打撃を受けた僕は、2021年ある場所でカフェを始めたんだ。
本業のブライダルサロンはほぼ閉店状態になり、そのカフェが僕の新たな生きる場所になった。そこで僕は多くの人と出会った。そしてその人達から多くの事を学んだ。僕の人生観が180度変わってしまうくらい。
そのカフェは強制終了のように1年で閉店。
たった1年ではあったが、僕の人生の中でかけがえのない時間となった。
ブライダルプロデュース会社「スウィートブライド」は、5坪ほどの小さなサロンだ。そんな小さなサロンも今年でオープン10周年を迎えた。節目と言えば、節目の年である。
僕は、カフェマスターのエプロンを脱ぎ、このブライダルサロンで本業と真正面から向き合いなおす事にした。
(さぁ、これからどう立て直していこうか・・)
そんな時、「ここでカフェをやれば?」という周囲の声が僕を包み込む。
50代、人生の交差点。
僕はこのブライダルサロンで本業のプロデュース業をやりながら、再びカフェをはじめる事にした。