想い出に残る結婚式 2014年4月1日…

この日は書写山円教寺での結婚式。
スウィートブライドが円教寺でプロデュースする初めての結婚式だった。

あらゆる事がまだまだ未知の世界の中であるにも関わらず、
なんとこの日は三之堂にて映画の撮影が入っていた。

昨年5月に公開された「駆込み女と駆出し男」という映画である。

三之堂は、本番撮影中の緊張感にあふれていた。
「本番!」という監督の掛け声で辺り一面シーンと静まり返る。
少し足を動かして砂利の音でもしようものならにらみつけられるくらいの迫力だ。

ぼくたち(新郎新婦様、美容師、カメラマン)は、固唾をのんでただその時を待っていた。

「カット!」監督の声とともに一時おだやかになる現場。
その時、5分ほどだけぼくたちの撮影の許可がでた。

常行堂はセットが組まれてるので、向かい側の大講堂に走る。
この日の大講堂は映画の撮影という事で、釈迦三尊像様がご開帳されている珍しい状態。

ぼくたちは大講堂に赤い毛氈を敷いて、新郎新婦様に正座をしてもらった。
短い時間で考えたとっさのポージングだ。

3カットほど撮影して終了となった。
あまりに短い撮影に少しフラストレーションがたまりかけてた時、主役の大泉洋さんが現れた。

そして新郎新婦様に、テレビで見てるあの雰囲気の感じで「ごめ~~ん」と話しかけてくれたんだ。

公開前の映画の衣裳を着ているからという事で、新郎新婦様とのスリーショットの撮影は実現できなかったが、
大泉洋と目の前で話ができた事は、お2人の結婚式にすごくいい思い出になったとともに、
ぼくにとっても忘れられない一日となった。

初めてプロデュースする日に映画の撮影とガッチンコするんだから、ある意味相当に運がイイ。
さらに、新郎様が大泉洋のファンだったという事も驚きの運なのである。

この1枚の写真を見ると、あの時の想像を超えた緊張感とバタバタ感と切羽詰った感が蘇る。

そして後にも先にも、お釈迦様と撮影できたのは、実はこの日だけなんだという事も。

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