ぼくの主な仕事はウエディングプランナー。

地域に密着した神社や寺院での和婚を中心にプロデュースさせていただいている。
和婚を選ばれるお客様は日本の伝統が好きで日本人らしさを望む傾向が強く、
そのため、昔ながらの風習であったり、儀式であったり、そういった細かな知識がプランナーには必要になる。

今さらながらに学ぶ事がとても多い。

ここ数年で親の世代がひと世代下がってきた。
バブルを謳歌してきた世代だ。

ある意味、親の方がこだわりが濃く、当事者の新郎新婦の方があっさりしているようにも思える。
まさに世代間のギャップが生じていて、その間を取り持っていくのがプランナーのメインの仕事になりつつある。

これまでは披露宴でどんな演出がいいか、進行はどうすればいいか、を考えるのがプランナーの仕事であったが、
今やそれらはネットやSNSでわかる時代。

ウエディングプランナーは「現代の仲人」という存在にならなくてはいけない時代にきているのではないかと思うのである。

それぞれのプロに任せる餅は餅屋のスタイルではなく、プランナー自身がよろず屋でなければならない。

例えれば、知識・経験のないプランナーは、ライティングを知らないカメラマンのようなものであり、
結婚式に関わるそれぞれのプロが、よりプロでないといけない時代になってきたんだという事だ。

今の結婚式事情を見ていると、ぼくがやるべき仕事というものが自ずと見えてくる。

若いカップルに教えてあげなきゃいけない事が、いっぱいいっぱいあるんだ。

「結婚式」は、どういうものなのかというところから。